いじめや嫌がらせのカウンセリング

いじめから救うために今出来ること
社会的な問題になっている「いじめ」。
児童がいじめの被害に遭い、自ら命を断ってしますニュースを見るたび、やるせない気持ちになってしまう人、いじめから救うことは出来なかったのかと悩む人もいるでしょう。
しかし、いじめを受けている児童の多くが、いじめを受けていても、それを周囲の人間に相談することが出来ず、自分の中で抱え込んでしまっています。
これには、いじめ行為に対して、児童を知る周囲の大人が気付くことも大切ですが、子供が安心して相談できる環境を作ることも大切だと思います。
また、いじめの相談を受ける側も、相談されたとき、どのように児童と向き合えばいいのか、そして、相談された人間が出来ることについて知ることも重要です。
いじめの対処というのは、大変デリケートな問題です。そのため、慎重な行動が必要になりますが、慎重になりすぎてしまうと、対処が追いつかない、深刻な状況になってしまうかもしれません。
そのため、いじめや嫌がらせの実態について知ること、どんないじめや嫌がらせを受けているのか、被害者から話を聞いて、正しく事態を把握することが大切です。
いじめの相談を受けたとき、また、いじめのカウンセリングをするときに大切なことを、ここではご紹介したいと思います。
「いじめは無い」は嘘?
いじめについて話をするとき、「いじめなんて無い」、「ただの被害妄想だ」なんてことを言う人もいるようですが、いじめは何処にでもあります。
文部科学省が実施した全国の学校を対象にした調査では、いじめを認知している児童や生徒は、全体の半数以上、約18万件で、いじめを認知しているという結果があります。
これは2014年に行われた調査結果ですが、多くの児童や生徒がいじめに対して認知しており、「いじめが無い」という人の意見が間違っていることがわかります。
そして、いじめは学校だけで行われることではなく、子供たちが通う塾や習い事、様々な場所でいじめを受ける可能性があります。
いじめは、学校という特殊な環境だから起こることではなく、社会に出てもいじめがあるように、様々な環境で起こる可能性がある問題です。
いじめが無いと考えるのではなく、いじめはあると考え、いじめに対して、どのような対処を取ることが正しいのかを知ることが重要ではないでしょうか。
いじめを受けている子供からの「サイン」
いじめの被害にあっている子供は、自分からいじめを受けていると相談してくることもありますが、いじめを受けていることを隠そうとする子供もいます。
そうした、いじめを受けていることを隠す子供の中には、周囲の人間、特に大人に対して、何らかの「サイン」を発信して、助けを求めている場合があります。
このサインは様々です。例えば、学校に行きたくないと不登校になったりするのは典型的ないじめ被害のサインですが、素行が悪くなって暴力的になったり、爪を噛んだり、頭を掻くなどの癖が出たりなど、些細な仕草でサインを発信している子供もいます。
こうしたサインは周囲の大人、特に両親が気がつくことが多いのですが、両親も自分の子供がいじめを受けていると思いたくなかったり、サインに気付くことが出来ても、どう対処したらいいのかわからない、そんな両親もいるのではないでしょうか。
いじめの対策として「こうすればいじめが無くなる」という便利な対策方法はありません。いじめを受けていることがハッキリしない時には、子供から話を聞いてみたり、大人も周囲に相談できる場所があれば、子供と一緒にいじめの対策をとることができるようになると思います。
カウンセリングがいじめ被害者に出来ること
カウンセリングでは、いじめ被害者の話を聞く以外でどんなことが出来るのか?
いじめを受けた人のカウンセリングを受けるだけでは、いじめを解決したことにはなりません。
いじめ被害者の声を聞くということは大切なことですが、その声を聞いた後、どんなアドバイスが出来るかで、いじめを解決できるか違ってきます。
もしも、子供が両親にいじめについて相談をしてきたら、両親は子供を守るため、行動を起こすはずです。
学校へいじめの実態を告げ、解決を促すというのも、相談された親が取るべき行動だと思います。しかし、学校がいじめに対してなんら対策を取ってくれない、いじめを深刻に捉えていない場合、学校へ相談してもいじめを解決出来ない場合もあります。
次に取れる方法として、行政に訴えるという方法があります。地方の教育委員会へ申し出て対策を相談する、または、地方の法務局に相談をして、いじめ解決の手続きに何が必要か聞き出す。
深刻ないじめを受けており、命の危険もあるなら、警察へ相談して、被害届を出すことも考えなくてはなりません。
相談を受けたことで、取れるいじめの対策方法について、両親が正しく理解しておくことも大事です。
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